ファミリーヘルスの高め方

家族・健康・教育・生き方

2018-01-01から1年間の記事一覧

腰痛の患者

「次の方、どうぞ。今日はどうされましたか?」 僕は、開業して2年目の鍼灸師。今日も患者さんを少しでも元気にできたらいいな。 「5日前から腰が痛くて痛くて…ぎっくり腰に似た感じなんですが、ハッキリしたきっかけ無く、一日の内に段々動けなくなってい…

古民家の謎

ずっと不思議だった。なんでこの教室はみんな帰るのが遅いんだろう? 「なぁ聞いて~!!ほんまムカつくねんけど。どう思う~!?」「わかるわ~、うちの学校でもなこんなことあってん。」 築240年の大きな古民家に、中1女子の愚痴が響く。その様子を、古い…

コミュニケーションについての仮説

長女である後輩とのお話メモ。 長女は、「役割」の中で生きていくことに慣れていて、求められたことに答えることは得意な「いい子」が多い。苦手なのは、「向き合う関係性」。自分の気持ちに素直になる経験が少ないので、自分の気持ちを見過ごしたり、言葉に…

瀬戸家。

一国一城の主になりたいと思ったことはない。 しかし、 大家族になりたい、とは思う。 僕は、「経営者として影響力をどんどん大きくしたい」と思うよりも、「一つ一つの活動の影響が、関わった人の人生にどのくらい深く影響したか」を大切にしたいタイプらし…

何を食べるかではなく、どう食べるか。

食に関する情報が、溢れかえっている現代。食をどうするべきなのか、迷う人も多いと思う。実は僕もまだ、その一人だ。 しかし、食と健康が密接な関係があることを、実感している人も多いのではないか。「医食同源」「食を見つめ直すことは、自分の健康を見つ…

教育とは何か

昨日、篠山医療センターで開催された地域医療に関するセミナーに参加した。その中で印象に残っているのは、「医療は、命、健康、より良く生きることを下支えすることが役割だ。」という言葉だった。 だとしたら。教育は、どんな役割があるのだろうか。 僕は…

透明な空気

「じゃあ・・・また。」 歯切れの悪い挨拶に少し気まずい雰囲気だったのは、きっとまだ喋り足りなかったからだろうか。 熱帯夜という言葉がぴったり。京都鴨川のほとりで、僕と僕の姉は別れた。 4歳も離れた姉弟の割に、仲は良い方だと思う。 天邪鬼な性格。…

別れ

俺も、もうそろそろだ。最期は、少し無惨なところを見せるかもしれない。 「意識がはっきりしている内に遺言を記そう」そう決めたのは、ちょうど1ヶ月前の6月29日。季節外れだけど、今年初めて蝉の鳴き声を聴いた日だった。夕方になると、このベッドからは、…

思い出の本棚

気付けば僕は、大きな声で泣いていた。 なのに何故だろう。 幸せそうに笑っている顔が、4つ、いや6つある。 「だいき」 それが僕のことだって感じるようになったのはいつ頃だったろう? うまく思い出せないな。 僕が初めて泣いた朝、みんなが大きな喜びに包…

STAY ALIVE

「311で死んだ人と、自殺した人、どっちが多い?」 緊張し過ぎて手がしびれてきた。 「悲惨なニュースよりも悲惨な現実だと思わねぇか?」 体中が熱くなって、頭がのぼせ上ってきた。 「この社会、何かがおかしいと思わねぇか?」 ここに俺は立っていてい…

青春時代

タクトが、天を指した。 聴衆が息を飲む音が聴こえた。 集中と緊張が入り混じり、会場を包み込む。 僕たちは、明らかにその場の空気のイニシアチブを取っていた。 先生からの提案があった時、正直に僕たちは驚いた。 「え?むばんそうきょく?それってどんな…

人生の転機

まるで、嘘みたいだった。 2時46分。 僕は春休みを友だちと過ごしていた。 お気に入りのカードゲームをして、 なんとなくテレビを眺めていた。 3月11日。 「おい、これはヤバくないか。」 膨大な数の命が、津波に流されていく。 映像の迫力は、どんな映画を…

2013/10/13 夜 自室にて。

誰もいない、孤独であることをまるで自分にごまかすような、この感情・思考回路は何なんだろう。ただ沸き立つ心の中の何かに身を任せてしまう。それは真に自らの心が望んだことだったのかもわからぬる。単に外発的に欲望を掻き立てられ、それに身を任せてい…

てらこや体験会@福住、完。

「受験に間に合うでしょうか?」 この質問に、僕は「きっと大丈夫ですよ。」と答えました。 もちろん、誠実に客観的に事実だけを答えようとすれば、その答えは「何とも言えません。」です。 でも、僕は「僕の覚悟を問われているんだな」と直感しました。 僕…

誰を相手にするか

僕は「ゲートオープナー」でありたいと、 常々思っている。 殊、鍼灸に関して。 だから、「東洋医学って何?」って人から、「なんだか良さそうだよねー。」とか、「合谷ってツボ知ってますよ。」って人まで。 「いやぁ、特に体調不良は無いんですが、興味あ…

寺子屋を、遊び場にしたい。

子どもは「勉強する」を言い訳に。 大人は「子どもに教える」を言い訳に。 寺子屋を、好きな奴らと会って、遊ぶ場にしたい。 でも、そうやって集まって楽をしたい訳じゃない。楽しいことを真剣に取り組みたいんだ。 勉強で、遊ぶ。 人生を、遊ぶ。 未来に、…

間と潤い。

自転車で風を受ける。鳥居が見える。 「いつもありがとうございます。」 都会のど真ん中。 僕は、多分母親の、あるいはばあちゃんの影響を強く受けて、神社でもお寺でもお地蔵さんでも、何か宗教的な施設が見えると、心の中で唱えてしまう。 「いつもお見守…

広く浅く旅をする。

第6回カッピングセミナーがありました。 10種類以上のカッピングをば。 今日の世界旅行も、かなり濃かった。 行った国は、以下の通り。 ホンジョラス コスタリカ グアテマラ コロンビア ケニア ブラジル インドネシア 気候・地形・在来品種・歴史・栽培方法…

SNSでの「体調不良アピール」をもっと

楽しい。 楽しい。 そんな情報だけを集められたらいいのに。 大雨の日には、頭が痛い人が増える。 腰痛は、寒い季節。 ストレスで、甘いものを食べる。 楽しい。 東洋医学の答え合わせをしてるみたいで。 人間って、目に見えない法則に支配されて生きてるん…

アイマスクストレッチ

現代人は、目と頭を使いすぎる。 その前提から癒しを考えた時、 「目と頭に入る情報を遮断する」 ことによって初めて 「身体の感覚に集中する」 ことがしやすくなるのではないか。 アイマスクストレッチ。 これ、お手軽なのに効果絶大。 かなり本質に近い気…

新聞掲載

今朝の丹波新聞に掲載いただきました。 表題「学びの土台は母親支援」 取材の際、「なぜ篠山にこだわるんですか?」と問われ、自然に出てきた言葉があります。 「まだやり切れてないんです。」 神戸大学生であった21歳の頃からお世話になっている篠山。地域…

満腹と、満足。

満腹の位置は、いつも変わらない。満足の位置は、ストレス度合いにより変動する。 通常時、満足まで食べる。それは、満腹の8割くらいだ。積み重ねると、痩せる。身体が軽くなる。頭がまわる。意欲が出てくる。目が輝く。 ストレスが上がってくると、満足を…

子どもの頃の自分

「変わってもいい。」 そう思い始めたのは、いつ頃からだったろう。 昔は、それがコンプレックスで、 でもそんなこと誰にも言えなくて、 よく困っていたなぁ。 例えば、スポーツ。 小学生の時は、水泳とソフトボール。 中学生になったら、バスケットボール。…

子ども達と海を楽しむお仕事!

篠山は、城東・多紀地区の小学校。5年生たちは、「自然学校」という一週間のプログラムに「リーダー」として参加してきました。 個人情報の関係で写真は一枚も無いですが、一緒に自然を楽しむことができ、はじめましての子ども達とも仲良くなり、ほんとに充…

自然学校一日目。思い出日記

打ち寄せる波の音に耳を澄ませる。 目を閉じていると、自分がどこにいるのかだんだんわからなくなってくる。 海は寛大だ。 水平線は僕に地球を感じさせる。 楽しみで眠れなかった昨夜。 その寝不足のだるさも、束の間忘れさせてくれるような気がした。 深く…

鍼灸フェスタに行ってきました!

ジメジメ、しとしと。梅雨が明けましたね。 毎年僕は体調が悪くなっていたイメージがあった季節でしたが、 今年はお灸で身体を温め、乗り切れそうな予感です…! みなさまは、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか? 瀬戸です。 鍼灸師さんに知り合いが増えてきた…

「コミュニケーション能力を磨く」という使命。

教育。 子育て。 面談。 後輩指導。 家族関係。 診療。 経営。 組織作り。 自分自身のモチベート。 豊かな人生。 僕自身のことを書きましたが、もっと応用範囲は広いです。 「何のこと?」 何のことだと思われますか? これらのテーマ全てに共通すること。 …

つらかったこと。

「あなたのためなの。」そんな言葉が彼に通じるはずがないことは、重々わかっていた。だって、彼の底抜けの無頓着さに何度救われ、そして何度失望したことか。 「俺はまだお前と一緒に居たい。」弱々しい声。犬の遠吠えと、サイレンの音。 彼との出会いは、…

コーヒーの味で、世界旅行。

カッピングセミナー、今回は第4回。 テーマは「精製方法による味の違いについて」です。 コーヒーの精製方法って? と疑問に思われる方もおられるかもしれませんね。 コーヒーが栽培からカップになるまでの流れをおさらいすると… まず、コーヒーの木の栽培 →…

誇らしかったこと。

「将来は、瀬戸さんみたいに生きたいです。」 塾長である彼との出会いは、2年前の夏だ。 “ささやま寺子屋塾”というのは、 小学校の閉校したうちの地域に最近できた、塾の名前だ。 他に何も考えず、勉強に集中できる環境がほしかった。 中学生の弟が先に通っ…