ファミリーヘルスの高め方

家族・健康・教育・生き方

子どもの頃の自分

「変わってもいい。」

 

そう思い始めたのは、いつ頃からだったろう。

 

昔は、それがコンプレックスで、

でもそんなこと誰にも言えなくて、

よく困っていたなぁ。

 

例えば、スポーツ。

小学生の時は、水泳とソフトボール

中学生になったら、バスケットボール。

高校生は、バレーボール。

大学では、少しだけ、ヨット。

 

つまり、僕は「飽き性」に分類される男だ。

 

「生まれた時にグローブをプレゼントされ、野球ボールと共に育った。

ずっと野球一筋で、好きなプロ野球選手は…」

こんなセリフを一度でいいから吐いてみたい。

 

吐いてみたかった。

 

生まれたのは、北海道。

育ったのは、京都。

今住んでいるのは神戸で、

仕事してるのは、そこから少し離れた篠山。

 

チームNACSという、かの有名な大泉洋さん率いる劇団は、

「生まれも育ちも北海道!」という、誰にもわかりやすい郷土愛を武器に、

北海道のローカル番組で活躍している。

 

僕は、北海道が好きだ。

何故なら、大好きな人がたくさんいるからだ。

そして、僕の大好きな家族が、北海道にいる間、

みな、幸せそうにしているから。

 

でも、僕の「北海道が好きだ」は、どこか間接的な気がして、

胸を張って言ったことは、あまりない。

チームNACSのようにあっけらかんと

「私は生まれも育ちも北海道だ。」

と言ってみたいものだ。

 

言ってみたいものだっだ。

 

 

「一体僕は、何者なんだろう。」

 

人は、自分の人生を、何かのストーリーの中に捉えようとする。

 

ある人は、家系へ。

ある人は、地元へ。

ある人は、スポーツへ。

ある人は、会社へ。

ある人は、出身校へ。

またある人は、宗教へ。

 

 

僕に転機をもたらしたのは、なんと“星占い”だった。

双子座に生まれた僕に向かって、鏡リュウジさんはこう言うのだ。

 

「いくつもの夢をかけもちすることで、常に全力で進んでいける。」

 

これでいいんだ。

これでいいんだって思った。

 

「もしかして、変わってはいけないんじゃないか。」

そんな想いに縛られていた僕が、解き放たれた瞬間だった。

 

人間は、実はとっても多面的で、多層的で、複雑で、ややこしい。

「変わってもいい。僕は僕で、いい。」

 

進みたい自分。休みたい自分。

認められたい自分。認められたくない自分。

変わりたい自分。変わりたくない自分。

 

あらゆるストーリーを同時多発的に走らせる。

その時々に便利なストーリーに乗っかってみる。

「違うな。」と思ったら、乗り変えてみる。

 

むしろ、同時多発的で、変わっていく姿こそが、僕らしいじゃないか。

 

 

僕は、何者かであると同時に、何者でもない。

現在は、鍼灸を学ぶ学生であり、

地域活性化を願う起業家であり、

子どもたちの幸せを願う塾長であり、

カフェマスターであり、

人生に恵まれた幸せ者であり、

 

「こんな大人もいる」ってこと、

「変わってもいい。」ってこと、

次の世代に伝えていきたいと考える大人であり、

 

瀬戸大喜である。