ファミリーヘルスの高め方

家族・健康・教育・生き方

家族と言えば瀬戸、になる。

 

自分のことを紹介します。


宝塚に住んでいます。
出身は北海道の札幌市。でも、数年で引っ越して、京都府宇治市に来ました。
今も実家は宇治市です。
札幌は、親戚がたくさんいるので、今でも大好きな場所です。
宇治市は、一番長くいた場所だけど、離れてみて初めて「いいとこあるじゃん」と思えるようになりました。
特に、お茶に興味を持てるようになったことが大きかった気がします。


自己紹介をしようと試みたのですが、やっていることが多すぎて、何から伝えたらいいのかあまりよくわかりません。
ですが、これまでの人生の軸として常にあったのは「人はなぜ健康を崩すのか?」という問いです。


日本は、先進国でして、医療環境も大変充実した国だと思います。
生活環境も、とても豊かだと思います。


しかし、事実、僕の父親はずっと腰痛に悩まされていたし、
僕の友人には、心の病になって苦しんだ方がいました。
「なぜ日本で、こんなに身近に健康問題で苦しんでいる人がいるんだろう?」と不思議に思い始めたのは高校2年生のころでした。


それから「人はなぜ健康を崩すのか?」を探究するために、大学に行き、初めは身体のことなどを学んだのですが、
「人体の正常な状態」を知ることはできたものの、身体のことだけ見てても「なぜ健康を崩すのか」という疑問への答えにはなりませんでした。
なのでそこから、少し視野を広げ、主に心理、ヘルスリテラシー、働き方、生きがい、コミュニケーション等について勉強し始めた結果、
「農村」という、僕のそれまでの人生にはなかったキーワードと出会いました。


よく「健康を維持するには生活習慣が大事」という話を聞きますが、それと同じか、それ以上に大事なのが生活環境です。
なぜなら、環境が習慣をつくるからです。
意志の力だけで、習慣を形成することは非常に難しいことです。
ただ、健康についての情報を仕入れ、納得した後、それを自然と実行してしまうような環境を整えることができれば、条件反射で人は習慣を手に入れることができ、3週間もすると、それをすることが当たり前の状態になります。


僕が大学3年生の頃から関わり始めた兵庫県丹波篠山市では、心地よい景色、自然、農村風景が広がっています。
当たり前のように山々が横たわっています。
その麓で、田んぼや畑をしているおじいちゃんおばあちゃんがいます。
そこで作った野菜を、なぜこんな価格なのかわからないくらい安く売っている直売所があります。
野菜やお米をいただけることもありました。
農を中心として醸し出される風景・雰囲気は、僕を確かに癒してくれました。


「ここには、健康について何かヒントを掴めるかもしれない」


そして、何のスキルも経験もない大学生だった僕を歓迎してくれる人たちがいて、
「こんな僕にも何か役割があるのかも」と、そこからどんどん丹波篠山のまちづくりに関わり始めました。
それから、地域おこし協力隊になり、お給料をいただきながらまちづくりをし始めました。
古民家暮らしをしました。社会人として仕事をするのも初めてでした。
起業したりもしました。今でも、市内教育環境の格差是正を目指す「ささやま寺子屋塾」は続けています。
想定外の初めて尽くしだった当初は、正直、つらいこともありました。
今思うと、僕が初めてちゃんと関わった社会は、篠山だったなぁ、と思います。色んなことを学びました。


あらゆる試行錯誤の中で、農村部の課題も見えてきました。
でもその課題の多くの部分は「コミュニケーションがちゃんと取れていないこと」によって起きていると感じました。
昔のいがみ合いを引きずっていることもありました。
困りごとはあって、働きたい人もいるけど、仕事になっていなくて結局解決しないこともありました。
一方では人が足りていないのに、もう一方では人が余っているような状況があったりしました。
何を目指しているのかが、共有できていなくて、人はいるけど協力が得られないような状況もありました。
関わりたいと思う人はいるけど、うまく発信が届かずに関われないような状況もありました。
これまで当たり前だったルールも「外から見たらおかしい」ということもありました。


とにかく僕はあらゆる場面で「コミュニケーションが足りてないなぁ」と感じました。
そして「もっと正直に、率直に話し合ったら分かり合えるのに」とも思いました。


「コミュニケーションをつなぐこと」がだんだん僕の仕事になってきているような気もしてました。
しかし、それが何屋さんと言えるのかがわかりませんでした。


一方で、自分がやっていた教育業の中で「子どもの成績を伸ばしてくれる塾は世の中にたくさんあるけど、子ども成績が勝手に伸びていく環境づくりをしてくれる塾は無いなぁ」と感じました。
僕は、寺子屋という、週1回、2時間だけでできる指導にどうにも限界を感じ、
子どもにとって安心してのびのびと好奇心を発揮できる環境(家族関係・学習環境)を整えていくための、親御さんとの面談や三者面談に、力を入れるようになっていきました。
面談によって、確かな効果ややりがい、手応え、自分の適性を感じたものの、だんだんと「寺子屋」という事業とのズレを感じてきました。
(今でも、寺子屋での親御さんとの面談は楽しんで行っています)


僕がやりたいことは、結局何屋さんと言えるのかがわからなくて、僕の専門は何なのか、何であるべきか、と自分に問いました。
もうすぐ、協力隊の任期も終わりに近い時期でした。


東洋医学の専門家になろう」と決意し、鍼灸専門学校に入学しました。
理由はいくつかあります。
まず、農村に関わるきっかけでもあった「人はなぜ健康を崩すのか?」という問いへの答えを出したかったからです。
そのために、もっと東洋医学について学び、人を癒すことを実践できる人間になりたいと思ったからです。
東洋医学は、症状も診ますが、一人ひとり違う体質を中心に診ます。
だからこそ、どんな状態であってもできることがある医学です。
体質改善なども含め、予防的な関わりや、慢性的な症状に強い医学です。

 


そして、健康という分野は、ありとあらゆる分野とつながっています。
その中でも特に僕が関心を持ってるのが、教育、働き方・生き方、家族です。


学校に通う3年間は、毎日ひたすら勉強する非常に濃い時間でした。
大学の頃には学べなかった「人体の正常でない状態」についての勉強もできました。
そして、鍼灸師としてはその異常にどう対応していけばいいのかを学びました。


また、自分の教育業の経営も続けました。昼は学校、夜は塾講師、という生活を続け、
「自分も学びながら、学び方を教える」という、学びについてのインプットとアウトプットを強烈に繰り返す3年間を続けました。
人が学ぶということについての知見を、自身の体験をもって深めることができました。


この3年の間に素敵なパートナーと出会い、共同生活をはじめ、結婚に至りました。
無茶な生活が祟って何度も体調を崩し、何度も助けられました。
向こうが体調を崩したこともありました。その時は僕が助けました。
その度に、「家族と生活・仕事と健康」についての学びが深まりました。


だんだんと自分で自分をケアする方法を学び、それを実行できるスキルを身に着けていくものの、
いかに多少無理のかかるタフな生活をしても、快適に健康にしなやかに過ごせるか、を突き詰めて考えていった時に、
必ず「どこで暮らすか、どう暮らすか、誰と暮らすか」という日常が、結局は大事になってくると感じましたし、
逆にいくら治療するスキルを身に着けたとしても、日常が変わらなければまた必ず不調は繰り返す、とも感じました。


全てに当てはまるわけではありませんが、多くの不調は、ある意味で「無茶な生活をしてるよ」という身体や心からのサインであり、
それを契機に自分や日常、生活環境や生きる意味を見直さなければ、仮に何かしらの方法で不調から回復したとしても、また繰り返します。


そして鍼灸学校を卒業する頃には、臨床にも立ち、鍼灸に出来ることと、単純な手段としての鍼灸には出来ないこと(鍼灸師という人に出来ないことではない)がわかってきていました。
「人はなぜ健康を崩すのか?」という高校2年生の時に抱いた問いへの答えに、10年越しにだんだん近づいてきました。


ある日、丹波篠山に大阪から移住されてきた方とお話してた時に、非常に衝撃を受けた話がありました。
その方は言いました。
「大阪にいた時は食べ物とか気にしてたけど、こっちに引っ越した今は、全然気にせぇへんようになったなぁ。」
「多分ストレスのバケツは1個で。バケツがあふれた時に不調が出るとすると、大阪での暮らしは常にバケツいっぱいいっぱいやったんやと思う。だから少しでもいいもの食べて、身体にかかるストレスを減らそうとしてた。けど、こっちに来てから、そもそも受けてるストレスがめっちゃ少ないから、バケツに余裕があって、多少変なもん食べても特に気にならんようになったんちゃうかなと思ってんねん。」
その場では、とにかくその話が衝撃的で面白くて笑いまくっていたのですが、
なぜそんなに衝撃的だったのか、ずっと気になって考え続けてきました。


身体には、「ホメオスタシス」と言われる恒常性、つまり「常に一定であり続けようとする力」が備わっています。
宇宙は基本的にエントロピー増大の法則に支配されていて、放っておけば乱雑になっていくのが常ですが、それに唯一逆らっているのが、人間含む生物であり、ホメオスタシスという力なのです。


ホメオスタシスは、ある側面を切り取ると、異常な状態から元に戻ろうとする「自然治癒力」とも言えます。
鍼灸師の仕事は、鍼や灸、手を使って「今ここが異常な状態ですよ」と、身体さんや無意識さんに気付いてもらい、自然治癒力を引き出すことだと思います。
身体さんや無意識さんは、普段「意識さん」に抑圧されていることが多くて、不調があっても無視されてしまってることが多いんですね。
「身体の声を聴くというのが大事だ」と言われたりしますが、鍼灸師は、半強制的に身体の声を聴かせるわけです。
すると、人間の身体というのは本当に優秀で、「あ、気付いてもらえてる!」となると、本当にそこに自然治癒力が働いて、治っていくんです。
鍼灸師は、施術の段階では、患者さんの身体を信じて任せることが仕事になるわけです。


実は健康になるためには「自分の状態に気付く」ということだけでいい気もしてます。
感覚を研ぎ澄ましたり、ボーッとしたり、ちょっと動いてみたり、風呂に入ったり、日記を書いたり…自分の今の状態に気付く方法は沢山あります。
(自分に言い聞かせる方法とは違うので、そこは注意)


人間には意志・意識の力があって、それ故に他者とコミュニケーションを取って協力・役割分担し、社会を形成したことによって、地球上では他の生物を圧倒する存在になっています。
しかし、その意志・意識の力故に、自分の身体の状態に気付きにくい、ということも起こってしまっています。
例えば、仕事が立て込んでいるから、ちょっとした不調は気付かない、とか。(僕もあります)
ストレス解消だ、と、こってりラーメン食べたり、ポテチ一袋食べたり、お酒を飲んだりとか。(ラーメン、ポテチは僕は好きです)
そんな日が続いて休みの日になったら、一気に不調が出てきて、「なんでこんな体調悪いんだろう?」となったり、生きる気力が無くなって来ちゃったりとか。
それで、仕事嫌やなと思ったりとか。
でも、身体に鞭打って、自分を奮い立たせるためにコーヒーを飲んだり痛み止めを飲んだりして、やはり不調には無視を決め込んで仕事に行く、とか。
そして、大きな病気や、治りにくい不調になって初めて、これまでハマっていた負の連鎖をようやく断ち切ることができるわけです。


これは、いわゆる頭でっかちの状態です。
身体さんや無意識さんは、はじめの不調に自分が気付くもっと前から、実は色んなサインを出してくれています。
しかし、そのサインに気付くための感性・感覚・知識を持っていなければ、気にも止めずにスルーしてしまいます。
スルーされたから、もっと大きな警報を鳴らすために、不調が訪れます。
それでも生活が変わらなければ、段々と警報が大きくなっていくわけですね。


今思うと、あの話が面白くて衝撃的だったのは、精神的なストレスも、身体的・物理的なストレスも、同じバケツに入るんや、という気付きが目からウロコだっからなのかなと思います。


そして僕は昨年、鍼灸専門学校を卒業し、晴れて東洋医学の専門家になりました。
高校2年生の時から10年余り「人はなぜ健康を崩すのか?」について、その真理の探究を続けてきましたが、遂に僕なりの答えが出ました。


健康は、「環境と習慣」によって成り立っている。
また環境と習慣に最も強く影響し、また個人の行動が影響可能なものが「家族関係と学習」である。ということが、僕の結論です。


つまり、この情報社会の中では、家族関係を見直し、学習すれば、良い生活環境と、良い生活習慣を選択することができ、結果として健康になったり、健康でい続けられる、ということです。


健康は、あくまでも幸福への手段だと思いますが、
家族関係や、学習も同じく、人生を満たす幸福への手段になり得ますね。


家族と、健康と、学習と、幸福。
これらは全て、1つに繋がっています。


自己紹介の結びに代えて。
新たに始めたサービスの宣伝をさせて下さい。


・Family Health Trainer(ファミトレ)
オンライン面談を通して、対話の場をつくり、家族関係を鍛え、健康を鍛えるサービスです。
https://fh-t.net/
ぜひ、一度ホームページを覗いてみて下さい。


・オンラインサロン「家族の学校」
なぜか日本では、家族について身近な人には打ち明けにくい雰囲気があります。
しかしそんなみんなの家族についての悩みの種を敢えてテーブルに載せ、真正面から学び合う場を作ろうと、立ち上がりました。
オンラインという絶妙な距離感の仲間になら、打ち明けられる悩みがある。そして傷を舐め合うだけでなく、そこから一歩踏み出す知恵を借りられ、そして勇気が湧いてくる。
そんなオンラインサロンを立ち上げます。
(しかしまだ、オンラインサロンの立ち上げ方もわかってません笑)


準備不足感もありますが、ここに宣言します。
ファミトレと家族の学校。
この2つのサービスを通じて、家族の悩みの種を、一人で抱える人を無くし、家族というコミュニティを、幸せを生み出す土壌に変えていきます。


応援して下さい。
ようやく、生涯をかけてやりたい仕事を見つけられました。
ビジネスモデルも作りました。ホームページも作りました。
しかし、本当に依頼があるか、オンラインサロンへの参加希望があるかも、未だにわかりません。


僕の想いに共感いただける方、そして身近に家族や健康のことで悩みの種を抱えている方がいたら、僕とこのサービスを紹介して下さい。
よろしくお願いいたします。


長くなりました。
非常に長くなりました。


想いを込めた、自己紹介でした。
「家族と言えば瀬戸」になりたい。


引き続き、よろしくお願いします。