塾長鍼灸師のあたまの中。

ここだけの話。

インタビュー記事

2016年3月まで篠山市の初代地域おこし協力隊を務めていた瀬戸大喜。活動の中で、他の隊員達と合同会社ルーフスを立ち上げ、篠山にて寺子屋事業を始めた。2019年4月には同社の代表取締役となる。その傍、鍼灸師の資格取得を目指す専門学生としての顔も持つ。このインタビューは彼の個性が篠山に新たな風をもたらすことを予感する。

 

ーそもそもなぜ篠山で起業することになったのだろうか?

 

 神戸大学での授業がきっかけで、篠山に通うようになり「まちづくりは楽しい!!」と、どんどん活動にはまっていきました。
その中で地域の方から「うちの子に勉強教えて」「近くに通える塾が無いねん」と言われたことをきっかけに「地域のために、僕にしか出来ないことがある!」と確信し、寺子屋を立ち上げました。

 

ー人口減少、高齢化が深刻な問題となっている篠山。子供が少ない地域で寺子屋をする彼の意図は何だろう。

 

「地域の人口が減っても、仕組みが変われば豊かに暮らせる。」これは僕の信念です。
篠山市の中でも、初めて深く関わった地域は大芋地区ですが、そこで寺子屋をスタートしたことが、今の寺子屋のスタイルを決めたと思います。
寺子屋事業を通して、小学校が廃校になる中での新しい教育環境の在り方を、篠山から提示していきたいと考えています。


ー人口減少の中で新しい教育を作り出そうとする寺子屋事業は合同会社ルーフスの根幹となり、2019年4月に瀬戸は同社の社長に就任した。社長になったことへの意気込みも語ってくれた。

 

「ただの塾長」から、事業の一本化を図り、ようやく会社の代表になることができました。
僕が中学生の頃「将来の夢は社長!」と言っていたようで、思わぬ形で一つの夢が叶いました。
これからは「会社の顔・塾の顔」として、皆様から信頼され、愛されるよう、より一層努力して参ります。


ー会社の社長であると同時に鍼灸の専門学生でもある瀬戸。事業と授業の両立について不安はなかったのだろうか?

 

2017年3月、地域おこし協力隊を卒業し、4月から合同会社ルーフス一本で生計を立てていくことに。それと同時に、神戸東洋医療学院という、鍼灸の専門学校に通い始めました。両立することについては、地域おこし協力隊時代にも神戸大学生として卒業論文を書きながら地域活動するという経験がありましたし、両立のための入念な計画を立てていたので、不安はありませんでした。
しかし、今現在でも、給料を保証された身ではありません。寺子屋事業で自分自身が生きていく為には、まず子どもたちや親御さんから「人間・瀬戸大喜」として信頼してもらうことが大切だと考えています。
信頼関係の先にある、事業の成功と、地域の発展の両立。これを必ずや実現してみせます。
両立は得意ですから(笑)

 

ー瀬戸が学生から社会人まで、関わり続けている地、篠山。彼にとって「篠山」とはどのような場所なのか?

 

僕にとって篠山は、僕を社会人として育ててくれた場所であり、恩を返したい場所であり、「まだ僕にしか出来ないことがある」と思える場所です。
これからも篠山での挑戦は続きます。

 

ー瀬戸社長の将来の夢は?

 

「地域の人口が減っても、仕組みが変われば豊かに暮らせる。」
これは僕の信念であることは先ほどお伝えしましたが、
逆に言うと、人口減少や少子高齢化に伴って、学校の閉校や、診療所の閉鎖、公共交通の在り方の変化などが起きている地域が、豊かに暮らせる場であり続けるためには、
その環境に適応した新しい仕組みに変化していかなければならないということです。

そして篠山が抱えるこのような課題は、人口減少や少子高齢化の進む他の地域も同じく抱えていることが多いと考えます。

僕の将来の夢は、僕のやっている新しい地域教育のカタチ、あるいは僕がこれからする新しい地域医療のカタチが「篠山モデル」と呼ばれるようになり、共通した課題を持った日本、いや世界に広まることです。

今までは「地域から学ばせてもらう段階」であったと感じます。
しかしこれからは「地域づくりを実践する段階」に踏み込みます。
これまで虎視眈々と計画してきた新しい地域教育と地域医療のカタチを順次実践していきます。

 

ーそのために、今何をしてるか?

 

その具体的な一歩として、「ささやま寺子屋カフェ」があります。
ささやま寺子屋カフェとは、「放課後に集中して勉強できる場所がない」そんな声に答えて生まれた、篠山初の自習専用カフェです。
「集中できて、仲間ができて、家に持って帰れる。」をコンセプトにした自習カフェが、篠山東部の日置地区で2019年5月にスタートを切りました。
詳しくは、こちら →  https://www.rufusllc.jp/cafe/
また、無事に国家試験に合格すれば(笑)2020年4月には「鍼灸師・瀬戸大喜」が誕生します。
鍼灸あるいは東洋医学という専門性を持って、地域医療という分野にも進出していきます。
篠山のため、そして同じ課題を持つ他の地域のために。
これからの瀬戸大喜に、大いに期待していてください。

ーありがとうございました!