塾長鍼灸師のあたまの中。

ここだけの話。

何を食べるかではなく、どう食べるか。

食に関する情報が、溢れかえっている現代。食をどうするべきなのか、迷う人も多いと思う。実は僕もまだ、その一人だ。
しかし、食と健康が密接な関係があることを、実感している人も多いのではないか。「医食同源」「食を見つめ直すことは、自分の健康を見つめ直すこと」という言葉がある通り、昔から「自分の健康のために食事を取る」ということはあらゆる方向から考えられてきた。
健康の専門家になるにあたって、「食」というテーマからは逃げられないなぁと感じていた。
一方で、「飽食・過食の時代」を象徴するかのように情報も溢れかえっている。何を食べ、そして何を食べないか、という判断は、正直、難しい。
僕は、具体的な食材で「これを食べれば健康にいい」「これは食べない方が良い」という情報を目にする度に、違和感を感じてきた。なぜなら、それは各人の体調による部分もあるし、身体との相性もあるだろうし、
事実、ある人が言う「食べない方がいいもの」を食べて健康な人もいれば、「健康にいいもの」を食べても体調を崩す人がこの世にごまんといる事を知っているから。
だから今回、僕は「何を食べ、何を食べないか」については言及しないでおこうと思う。
 
これまでの生活の中で、「食に関して、こうやって生活したら悪くないんじゃない?」と仮説的に思っていることを、まとめてみた。
僕の仮説は、食についての行動指針であり、食について見つめ直すきっかけづくりだ。
 
できるだけ続けやすいように、できるだけシンプルに「3+1」のポイントに絞った。
これから僕が提唱することは、引き算の考え方から来ている。つまり、今の生活から「何かを辞める」ことで健康により良く生きようという考え。そして、何かを辞めるわけだから、お金もかからず、時間もでき、自分の健康にも、環境にもいい暮らしができる。引き算だから、誰にでもできるはず。
お手軽に、健康に、幸せになろう。
 
①週1日の断食
断食とは、食べないこと。
重要なのは「空腹を恐れなくなる」「習慣的に食べていたモノ・タイミング」を棄て、身体が本当に欲しがっているモノ・タイミングを知り、食事という概念をアップデートすること。食事を抜いて、空腹になっても、怖くないよってこと。
胃腸を休めること。実は食べ物を消化吸収して、自分の活動エネルギーにすることには、大きくコストがかかっている。現代は、過食の人が多く、常に胃腸をパンパンにし、うまく食べ物からエネルギーを吸収できない身体になってしまっている。
「疲れたから食べる」という習慣を棄て、「疲れたから、食べないで(胃腸を休めて)寝る」をしてみよう。そして、空腹を楽しもう。
胃腸を空っぽにして寝ると、翌朝の体調の良さに驚くだろう。味覚も研ぎ澄まされ、身体に必要・不要なものがはっきりわかる。
断食のタイミングは、週に一回、曜日を決めた方が続けやすい。忙しく時間がない日に断食を設定すると、いい気がする。
断食とは、ただ食べないということ。つまり、食べ物のことについて考えたり準備したりする必要がないので、思ったよりも時間ができる。仕事が捗る。
初めての断食では空腹と闘うことになるかもしれないが、忙しい日だと気が紛れやすい。 
断食の日、水の摂取は忘れずに。
なぜ体調が良くなるかというと、胃腸を空っぽにして寝ると、消化に使われてきたエネルギーが、不調を回復する方に使われるようになり、ぐっすりと深く眠ることができるから。断食の翌朝スッキリ目覚められることを知ると、普段から寝る4時間前くらいから何も食べない方が身体にいいんだってことが実感を伴って理解できると思う。
断食をより無理なく行うためには、この本を参考にされたい。

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②食事を間とする。食後に間をつくる。
断食の日以外の食事の時。
生活の中で、食事は、癒しの時間だ。だから思いっきりリラックスして、身体も頭も休めて食べるのがいい。
食事中は、呼吸を深く。食べることに集中して、味わう。
深くリラックスすることで、朝であれば、身体の活動スイッチが入る。昼であれば午後の仕事も頑張れる。夜であれば、休眠へのスイッチが入る。身体が切り替わる間を、食事を通して作ってあげよう。
食べ終わった後は、何も考えない。何も見ない。何もしない。ただ深く息を吸っては吐く。 ただ、「ありがとう」と感謝する。そんな時間を3分でもいいからつくろう。
実は、食べ物の消化吸収は、この何もしない”間”を経て初めてうまく遂行される。
食べる事にプラス、食べた後に何もしない間を持つこと。このセットで初めて、お腹も心も満たされる。
食べた後の過ごし方が大事なのだ。
この間がないと、満たされない心を埋めるように、間食に手を伸ばす。
胃腸はフル稼働を強いられ、眠りは浅く、目覚めは悪くなり、あらゆる不調の原因となる。
味覚も鈍麻になっていく。
 
③味覚を鍛える
人間も動物。動物としての味覚の役割は、 「今の身体」が何を欲しているのかを判断、選別することにある。身体が欲しているものであれば、うまい。淡くうまい。
欲していないものであれば、はっきりと不味い。味がしない。舌がピリピリとしびれる。
断食直後の朝、研ぎ澄まされた味覚を手にいれることができる。その時の感覚を大切に覚えておく。そして、大切に味わう。
普段、濃い味や調味料、見た目に、「動物として持っている味覚」が誤魔化されていることを自覚する機会を持つこと。
そうすると、自然と食の選択は変わってくる。
味覚というものは、刻々と変わりゆくものであることを知ること。
どんな生活を過ごしているか、どんな気持ちでいるかによって、刻々と変わっていくものだ。
「うまい・不味い」と感じるものから、自分の体調を悟ることができるのが、健康にとっての、一流の味覚である。
じっくり味わい、味覚を鍛える意識を持って暮らした先に、「何を食べるべきか。何を食べないべきか。」に自然と興味が持てた時、それについての情報を勉強したらいいと思う。
 
④完璧主義にならないこと
上の3つのアドバイスは、行動指針であって、法律ではない。つまり、「必ず全てを正確に守らなければならない」という代物ではないということ。
普段から上の3つを意識しながら暮らす中でも、例えば付き合いで飲みに行ったり、友達とごはん食べたり、誰かが作ってくれた料理を食べたり。
あるいは、どうしても時間がなくてコンビニで済ませたり、歩きながら食べたり、外食したりと、外れたことをしてしまうこともあるだろう。社会・人間関係の中で生きていくんだから、そんなことはあって当たり前だ。
そんな時でも、自分を責めないこと。できた日のベッドの中では、できた自分をほめること。厳密に守ろうとして頓挫するよりも、「ぼちぼちやろか」と長く続けた方が結果は良くなる。
こだわりすぎない。しかし、一度身体が楽になる方向を知ると、自然とそちらへ意識が向かうはず。自分の身体の感覚を信じてみる。
 
読んでみて、どんな感想を持ったろう。
これらのアドバイスは、「現代人は、食べ過ぎることによる不調をかかえている」という前提に立っている。自分自身がそうだったから。
偉そうに色々と話したが、これらはあくまで仮説。誰にでも当てはまる健康法なのかどうかはまだわからない。体調が悪くなったら止めてほしい。「どれどれ、せとがそれだけ言うならやってみてやろう」と、無理なく楽しみながら実践するスタンスでお願いしたい。
そして、実践した方がいたら、ぜひフィードバックが欲しいところ。
ご協力お願いしますみなさま。