塾長鍼灸師のあたまの中。

ここだけの話。

入院日記⑤ 病院に、町中の若者が集まっている。

協力隊であった3年間、曲がりなりにも篠山市内のいろんな場所、イベント、会合などに参加してきたつもりだし、自分自身もイベントしたり、カフェ出店したり、人と出会う機会を持ってきたつもりだ。

 

にも関わらず、入院した途端、これまでに出会った40代以下の若者の姿を

もしかすると上回るくらいの勢いで、出逢う。

まして、20代らき姿もゴロゴロ。

 

「へぇー、まちづくり的にすごいポテンシャルありそうやな。どう介入できるやろ。」

「でも、みんな時間なさそうやから、そこはネックになりそう。」

 

こういうことを自動的に考えてしまうのは、もはや職業病。

好きなんだろう。

みんなの出身とか、現住所とか、年齢とか、これまでの経歴とか

教育者的には出身高校とか、色々と聞いてみたいけど、

やっぱり「患者」からはみ出すのがあまり許されない雰囲気。

 

あるいは、自分にその勇気がないだけなのかもしれない。

 

なんやろなー、この嫌な分断社会。

長田の「r3」とか、はりま町の「コーポラスはりま」とか、豊岡の「コトブキ荘」とは真逆の空間。

 

ごちゃまぜにしたいなぁ・・・

入院日記④ 社会性を認められる喜び

同じ質問が繰り返される中で、一人だけいいお兄さんがいた。

「仕事は篠山。住まいは神戸。実家は京都。え、どういうことですか?笑」

こういう質問は、僕にとっては耳馴染みのいいものだ。

「あぁ、いや、神戸にある専門学校に通ってるんですよ。」

「何の?」「鍼灸のね。」

「へぇ!で、仕事は何を?」

「自分で会社立ち上げて、カフェとか寺子屋とかやってるんです。」

「すごいですね!それで、将来は鍼灸を仕事にしようと?」

「そうそう。」・・・・

 

いやはや。

僕の日常の中ではごく何気ないやり取り。

でも、全く無力な状態の中で、ある種の社会性を認められて、

「いつもの自分」をちゃんとわかってくれようという人がいることに、

心から安堵したし、

逆に「あ、こんなに自身を失ってたんだ。」ってことに気付かされる。

自分で身体動かせなくなるってホントに怖いな。

んで、やっぱり一瞬だけでも「患者と医療者の関係を超えた会話ができるかできないか。」って、信頼関係を築く上でめちゃくちゃ重要だと痛感した。

入院日記③ 何度も同じ手続きを繰り返す。

「名前は?」

「住所は?」

「年齢は?」

「生年月日は?」

「既往歴は?」

「今、お薬飲んでますか?」

「アレルギーは?」

 

・・・・・

 

名前も役職もわからない、年齢も性別も色んな人から矢継ぎ早に

同じ質問を繰り返される。

 

何度も、何度も、何度も・・・・

 

そのくらいの情報、PCに入れたら、一発でデータ共有できひんもんかな?

てか、何のために聞かれているの?

お前は誰なんだ・・・・

 

抗議する気力が残っているわけもなく。

 

できることは、同じ答えをただ呪文のように唱えるだけ。

夜中に起こされて、また質問。

朝で良くない?

 

ボイスレコーダーに吹き込んで、スイッチ押したら流れるようにしとこうか…

いや、その前に、院内で情報共有してくだされ。