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ペンギンハイウェイ メモ

昨日、ペンギンハイウェイを観た。美しい画と、幼心をくすぐるストーリー。
控え目に言っても、心揺さぶる感動的な映画だった。
一方で、日本アニメーション映画ならではの、現実離れした設定や描写。
それらが一体何だったのか。何を表現したかったのか。謎も多く残された。
その謎と、自分の中でのキーワードを、断片的に書き残しておこうと思う。
いつか、まるで青山少年のように、僕の頭でエウレカを起こしてくれることを祈って。
 
少年の探究心。
何に対しても向けられる純粋な探究心。(おっぱい、ペンギン、海、人の心)
この世界の物理法則は、ある条件で成り立っているに過ぎない。
相対性理論。ペンギンの速さ。
世界の果て。
初めと終わりが繋がっていること。
川と海、お姉さんと世界、勇気と虚しさ、希望を持って生きることと死へ向かうこと。
青春群像劇と、ジュブナイル映画。
エウレカ。一枚の紙に全ての疑問を書き、考えること。何も食べないこと。高熱にうなされたこと。空っぽになった後に成長し何かを閃くこと。
海はこの世の穴。それを塞ぐ、南極にいるはずのペンギン。晴れの日にはそれを産み出せるお姉さん。
天照大神という女神。陰と陽の交流が万物を産み出す。陰=海、穴、引力。陽=明るさ、晴れ。
陽極としてのお姉さんという女神と、陰極としての海。二つが交わると何かが産み出されるが、完全に一緒になると、全て無に帰る。
この世は一つの泡沫に過ぎない。
陰極と陽極、引き裂かれるほど強いエネルギーを発するが、不安定さも増す。
現実を抽象化して捉えてみるのが研究。
親子関係。お姉さんと僕。兄と妹。友達。同級生。
夏休みはどんなに楽しくても終わりが来てしまうこと。
お姉さんと接触したのは、子どもか、研究者のお父さんだけ。子どもは無秩序を表す=スサノオ?お姉さんとは真理のこと?お姉さんは何を象徴しているのだろう。無意識?直感?
子どもだけでは手に負えない現実。大人の研究者たちの介入。災害と真理。秩序と無秩序。
問題は全て繋がっている。海、ペンギンハイウェイ、子ども故の無力感。
ペンギンハイウェイとは、ペンギンの通り道のこと。ペンギンが、どこから来て、どこに行くのか、ということ。海から来て、海に帰る。世界の果てから来て、世界の果てに帰る。無から来て、無に帰る。
仏教の世界観に近い。日本の昔ばなし。初めと終わりは同じ。