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東洋医学を学ぶにあたって

西洋医学は「目で確認できること」に名前がついている。
 
対して、中国伝統医学から日本で発展した東洋医学の中には、気とか経絡とか陰陽とか、ちょっとよくわかんない用語がよく出てくる。僕はずっと、「何を指した概念なのか、さっぱりわかんねぇ」と思ってた。
 
専門学校に入学する前の課題として、「東洋医学のしくみ」という本を読みながら、それらの難解な用語の意味について、考えていたら、気づいたことがあった。
 
「身体を捉える感覚を整理するために便利な概念」に名前がついているだけだ、と。
それは必ずしも「目で確認できること」を指してはいない。
 
すなわち、身体や心の状態を統合的に捉えようとした時に、人体はかなり複雑にできているので、簡単に「こういう状態ですね。」と言い切るのは難しい。
その時、東洋医学の気や陰陽といった専門用語は、身体を捉える感覚を、サポートをしてくれる。「あ、この違和感が気ってやつか。」「この感じの時が、陰だから、陽を補わないといけないのか。」みたいな。
だけど、そもそも身体の状態を感じるセンサーを研ぎ澄ましていかなければ、用語もクソもない。
 
だから僕は、これから東洋医学を学ぶにあたって、「細かい用語を覚えていく」よりも「ざっくりとした概念を覚え、自分が人体を捉える感覚との擦り合わせを行っていく」ことをまず大切にしていきたい、と思う。