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鍼灸師には、信頼と教育力が必須。(1/2)

今日の話は、僕の乏しい乏しい鍼灸師経験の中(何せまだ卒後1年目笑)で、
鍼灸学生当時「この話、学生のうちに聞きたかった…」って話を、まとめてみた。
もしよかったら、鍼灸師や、鍼灸に興味のある方にも読んでほしいし、
どっかでもし需要あれば、プレゼン作って喋りにいきます。
 
ただし、鍼灸師としての実績は全然無いので、響くかどうかは知らんけど笑
本質ではあると思いますね
 
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鍼灸師に必要なのは、信頼と教育力だと思っている。
 
そもそも鍼灸の目的は、患者の健康。
それも永続的な健康状態、だと思ってて。
(ビジネス的には依存状態にした方が儲かる。って人もいる、多分。
 だが、本質は自律的な健康。だと僕は思ってる。)
 
ただ、その目的だけなら、他の医療者も同じ。
 
鍼灸師にユニークなのはその手段として、
最小コストで最大効果を狙うことだと思う。
 
鍼や灸や教育を使って、全体構造を捉えた上で、
最も効率的に効果が出るツボを狙う、ということが、ユニークポイント。
 
つまり、目的実現を最短コースで目指すのが鍼灸師である。
 
さて、この目的についての前提を踏まえた上で。
鍼灸師に大切なのが、信頼と、教育力だよって話をしていく。
 
1.鍼灸師における信頼の意味
信頼が無ければ、そもそも鍼灸なんて受けたくない。
何せ、鍼は痛そうだし、お灸は熱そうだ。そして、効くかどうか、何に効くのかもわからないし、
なんかちょっと怪しい。
 
世の中の鍼灸のイメージなんて、たかだかそんなもんだ。
 
鍼灸を受けるかどうか」ということを迷う人が、そもそも世の中に圧倒的に少ない。
だから、鍼灸というコンテンツに興味を持ってもらうことも大事だが、
その前に地域の中で顔を見せて、人として信頼してもらうことの方が、今はコスパがいいんじゃないかと思う。
 
絶大な信頼を置いた人には、自分の大事な身体も預けられるし、リラックスできるし、何でも話したくなってしまう。
そんな信頼関係を築けた先に、本来鍼灸をするべきだと思っている。
 
だから、最初はしっかり問診をするべきだし、鍼灸とは何か、どういう仕組みで効果が出るのか、
どんな症状に効果があるのか、あなたの場合にどんな治療内容になるのか等を説明すべきだし、
衛生管理を論理的にしっかりと行うべきだし、不安な様子なく落ち着いて治療に臨むべきだし、
最初は触診を兼ねた手技から始め、遠隔治療で痛みの少ない場所に鍼灸をして感覚に慣れてもらい、
そこで「大丈夫」と安心してから徐々に症状の核心に踏み込んでいくべきだと思う。
 
信頼がしっかり得られていると、多少の技術不足をカバーして余りあるほどに、効果が出やすくなる。
これは僕の実感ベースでしかないが、「プラシーボ効果の積極的利用」とでも言おうか。
 
実は、「どのような治療をされるか」よりも、「誰から治療されるか」の方が、
治療効果により大きく影響を与える因子だと考えている。
 
その「誰」になるために、信頼が最も重要な要因である、ということだ。
 
信頼を構築するためには、先ほど言ったような知識があり技術があるが、
実はその他にも、信頼構築の手段はある。
 
信頼は、3つの要素から成り立っている。
①知能(知識×能力。これは、鍼灸における技術、と言い換えてもいいだろう)
②社会的な立場(肩書き・実績など)
この二つはわかりやすい。その上で、もう一つが
③人格 である。
 
つづく