塾長鍼灸師のあたまの中。

ここだけの話。

娘からの弔辞

父さん。
 
父さん。。
 
寂しいよ、父さん。
 
私のことを、ここまで育ててくれてありがとう。
 
父さんは、本当に小さい頃から私のことを、一人の人格がある人間として尊重してくれた。
そのことに、私は今でも感謝してるの。
「たまには父親らしく叱ってよ」って思うこともあった。
そのくらい、父さんは優しい人だった。それは私だけに、じゃなくて
母さんにも、孫にも、教え子にも、部下にも、みんなに対して、愛情の深い人だったね。
 
父さん。
 
父さんがよく言ってた言葉。
「この世界は、生きるに値する。」
「せっかくいただいた命、使い果たして生きろ。」
「自分の天命は何なのか、よく耳を澄ませ。」
「天命使命を自覚し実行する人生が一番幸せだ。」
 
もうすぐ社会人になる私の息子はよく
「じいちゃんみたいに立派な人間になりたい」
「人が集まってくる人になりたい」って言ってる。
これからが楽しみだなぁって。父さんも思うでしょう?
父さんが淹れるコーヒーを飲むのが好きだったみたい。
沢山一緒に時間を過ごしてくれて、ありがとう。
 
父さんと話していると、
「人生って、とても複雑だけど、とてもシンプルなんだなぁ」
っていう不思議な気持ちになるの。なんでだろうね。
 
我が家では当たり前のことが、今はとても大切に想える。
ずっと夫婦仲良く過ごしてくれていたこととか、
一緒にご飯を食べられたこととか、
お茶を飲みながらゆっくり話を聞いてくれたこととか、
肩もみやお灸をしてくれることとか、
親戚中の人が仲良く集まってくることとか、
家に色んな人が出入りしていて、だけどなぜかみんな父さんと同じように安心できる雰囲気を持ってた事とか。
 
特別なことが沢山あったわけじゃないけど、毎日がとっても愛おしかった。
大人になって色んな人に出会って話をして、びっくりしたんだけど、
他に、こんな雰囲気のある家、全然ないのよ。
形の無いものだから難しいけど、これは代々、瀬戸家に伝えていきたいなって思う。
 
だから安心して。
後のことは、私や息子、今日ここに来てくれた沢山の父さんを慕う私たちに任せて。
みんな、大事なものはちゃんと、父さんから受け取ったから。
 
ありがとう。ありがとう。
 
おやすみなさい。