塾長鍼灸師のあたまの中。

ここだけの話。

卒後の海。

鍼灸師は、卒業後海に放たれるようなもんやなぁ。」
 
こんにちは。特別研究生の瀬戸大喜です。
 
上の一言は、地域医療ゼミで僕がこぼした一言でした。
僕は開業予定の丹波篠山市の中で、若手医療者たち(保健師さん達と理学療法士さん)と共に
「もっと多職種連携を具体的に深めていかないといけないよね。」
「その為にはまず、顔が見える信頼関係を築いた上で、互いに何を考え、どのように、何をしているのかを理解し合わないといけないよね。」という課題意識の元、10月に地域医療ゼミを始めました。
 
いやー、他業種を知るっていうのは、本当に学びが多い。特に、医療者同士だから、日々抱えている課題は近いのに、アプローチや悩みが全く違ったり。
話を聞く度に視野が広くなっていく爽快感がありました…!!
 
その中で一番衝撃だったのは、卒後教育の違いです。
みなさんは、看護師の卒後教育に「キャリアラダー」という制度が運用されていることはご存知でしょうか?
簡単に言えば「学校卒業後プロになった後も、若手には若手の、中堅には中堅の、管理職には管理職の伸ばすべきスキルや克服すべき課題があり、階段のようなステップとして、それが定年退職まで見える化されている」というもの。
そしてそのラダーを踏んでいけば、キャリアアップしやすくなっていく、と。
 
これを聞いて僕は「鍼灸師は卒後、海に放たれるようなものだなぁ」と感じました。
この言葉には、悪い面と良い面があります。
悪い面としては、鍼灸学生は卒後、自己研鑽の仕組みは自分で選び、時に作っていくしかなく、統一的に決まったものはない。そしてキャリアアップの道筋も見えづらく、鍼灸師鍼灸を仕事としてし続けるには、かなり主体性を持って生き続ける必要がある、ということです。
しかし逆に、良い面としては、鍼灸師のキャリアはどこまでも広がっていて、自分の好きなように、好きなタイミングで、自由にあらゆるジャンルと組み合わせながらキャリアを作っていけるということです。
 
ある先生が「鍼灸師という仕事は、これまでの人生全てが活かせる仕事で、どこまでも探究し甲斐がある、一生続けられるおもしろい仕事だ。」とおっしゃっていたことと重なります。
 
さて。
鍼灸学生は卒後海に放たれます。
そこには、航路はありますが、道はありません。
事実は事実として受け入れた上で、どう進んでいくかは、自分次第ということですね。
 
次回のブログもお楽しみに!